うゐの奥山行(終)―浅き夢みし…2009/01/23 08:55

ヒマラヤの中心でヤッホーと叫ぶ

10時45分、ポカラのマムズ・ガーデン・リゾート着。ホテルは出かけるときと何も変わらず、ブーゲンビリアが咲き乱れ、穏やかな陽光にあふれていた。8日間のトレッキングがまるで夢のように思える。私はここにもう2泊し、24日に飛行機でカトマンズに戻るのだが、テジくんたちはまたバスかと思ったら、モヘンドラくんには、再びABCへ行く仕事が入ったそうだ。テジくんがランドルクで電話をかけていたのは、トレッキングの経過報告とともに次の仕事を確認するためだったのだ。ただ、テジくんには仕事がなく、このまま何もなければバスでカトマンズに戻るのだと、ちょっと浮かない顔でいう。ともあれ、今日明日は暇だというので、午後から一緒に国際山岳博物館へ行く約束をした。2時にホテルのロビーに現れたテジくんは、着替えもすませて晴れ晴れとした顔になっていた。あのあと会社から連絡が入り、プーンヒル4日間のガイドの仕事が決まったのだという。町外れの博物館へいく道すがら、おかげでとても楽しいトレッキングになったとお礼をいうと、「私も、お母さんと一緒にいるみたいで、家を出てから初めて寂しくなかったです」といってくれた。その気持ちはうれしかったが、年齢のギャップ(勘違いともいう)は最後まで埋まらなかったなと、ちょっとがっかりした。

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