はるばるコルシカ島(終)2010/05/10 18:53

海辺は夏、山の上は雪

コルシカ滞在最終日。フィガリの空港からニースへ飛び、カンヌへ入る。9時半にCさんの車で空港へ。アイスランドの火山灰の影響で、スペインの空港が閉鎖され、フランスからも欠航便が出ている。前の噴火で大損害を被った格安航空は、はやばや欠航を決めたようで、いつもは人で溢れるニース空港のチェックイン窓口が閑散としている写真が新聞に載っていた。私の乗るコルシカ航空の飛行機は双発のプロペラ機なので、火山灰の影響はない(はず)。ま、問題は飛行機じゃなくて空港の方だし。窓の外を見ていたら、島の中央にある2000M級の連山の上に雪が白く光っていた。海辺は夏、山の上は冬、コルシカ島って深~い。

はるばるコルシカ島(6)2010/05/09 03:03

どこまでも可能な浜辺

コルシカ滞在4日目。昨日が山だから、今日は海、ということでビーチに行くことになる。ポルト=ヴェッキオから車で20分ほど南下したところに美しい砂浜が並んでいる。浜辺のレストランで、D、Cさんと海を見ながら食事。ここから少し南に下がったところの浜辺でジャック・ロジエが『アデュー・フィリピーヌ』を撮ったので、つまりは、そこがヌーヴェル・ヴァーグ発祥の地である、とD。ヌーディスト・クラブもあるとかで、浜では“どんな悪戯も可能”と言うので、“どんなって、どこまで?”と聞いたら、“どこまでも”とのこと。

はるばるコルシカ島(5)2010/05/08 02:11

危険なカーブと険しい岩山

コルシカ滞在3日目。午後からDの友人のJ=Pさんの車で、ポルト・ヴェッキオから1時間ほど内陸に入った、海抜1315Mのプンタ・ディ・ア・ボカ・モルタ山を目指す。道はかろうじて2車線あるが、ガードレールはまったくなく、途中から舗装も怪しくなる。一部、ドイツ軍が切り拓いた軍用道路のままのところもあるという。パリの友人Mが車を運転していて、あまりの急カーブゆえ崖から落ちたという話もなるほどと頷ける。幸い、J=Pさんはボカ・モルタのそばのオスペダーレという村の出身で、山火事の防止活動や環境保全運動で、土地のことなら何でも知っている。カーブのそこここに、交通事故の犠牲者の家族が建てた小さな祠があって(日本ならお地蔵さんだが)聖母像が祀られているのを見ると、あまりいい気持ちはしない。J=Pさんは、どこでどういう事故があったか、みんな知っていた。

はるばるコルシカ島(4)2010/05/07 19:08

コルシカ島の形の洞穴

旧市街を見物した後、また港に戻り、湾をめぐる1時間のクルーズへ。Dの手配で、無料で船に乗せてもらえることになっていたのだが、行ってみると、乗客は3人の親子連れしかいなくて、あと4人集まらないと船が出せないという。ハラハラして待っていたら、それでも出航までに、あと2組現れ、合計大人11人(うち無料客2人)と子供1人でクルーズへ。海から奇岩を眺め、波が開けたグロット(洞穴)を訪問。ちょっとしたカプリ気分を味わう。

はるばるコルシカ島(3)2010/05/07 18:52

崖の上のマリー=ジョゼ・ナットの家

コルシカ滞在2日目は、Cさんの車で南端の港町ボニファシオへ。旧市街は港を見下ろす小高い丘というか、巨大な岩の上にあり、世界遺産に指定されている。港でDと合流し、トム・クルーズも来たというDの友人の店で昼食を食べた後、旧市街へ。見晴らしがよく、サルデーニャ島がくっきり見えた。町のベストポジションに建っているのが、女優マリー=ジョゼ・ナットの家だ。