今年も富士登山―1回目初日2013/09/10 09:45

今年も富士登山に行って来た。世界遺産登録以来、マスコミはブームだとか登山者激増とか騒いでいるけど、本当はどうなのか。シーズン歩き始めなので、いつものはとバスのツアーを予約。去年の同じ頃は参加者9名だったのに、今年は40名でバスは満席。ここだけみると本当に激増だけど…。
新宿西口のはとバス集合場所
7月8日7時30分新宿西口はとバス乗り場前集合。7時40分出発。天気は晴れ。ちなみに、今年のはとバスツアーは7月4日からと遅めの開始。
車窓から富士山
談合坂でトイレ休憩のあと、一路、山梨県へ。車窓から富士山。
五合目雲上閣前
河口湖インターから富士スバルラインに入ると、車が連なって登っていく。7月初めのウィークデーなのに。やっぱり世界遺産効果か。
今回のツアー参加者
去年はトレイルランナーの鈴木さんがガイドについてくれたけど、今年のガイドは男性(立ってる人は、はとバスの添乗員さん)。参加者の顔ぶれはいろいろ。若い人はたいていが初心者、中高年は昔取った杵柄組。バスの臨席になった年配の女性は、登山が趣味だけど、心臓が悪く、医者に診断書を書いてもらってきたそう。
亀岩が見えるともうすぐ太子館
ペースが超ゆっくり(なにせツアー)なので、しんがりにつく。去年は雪渓がかなり残っていたが、今年はほとんどない。写真中央のでっぱりが亀岩、その横に見えるのがはとバス(他いろんなツアー会社)が契約している8合目太子館だ。
いつもの太子館カレー
おなじみ太子館のカレー。

今年も富士登山―1回目2日目2013/09/11 08:46

翌9日4時13分、無事山頂に到着。
朝4時13分
4時29分↓
4時29分
4時38分↓
4時38分
4時39分↓
4時39分
全体的に、いろんな整備が進んでいる感じ。
8合目トモエ館前
10時ちょっとすぎに5合目まで戻る。なんと4時間あまり掛かっている。スローペースのせいで、かえって疲れた。そろそろツアーはやめ時かな、と思う。
やめろと言われても…
5合目登山口に建てられていた弾丸登山やめようの看板。といっても、山小屋に予約がとれないと弾丸にならざるをえない。いつもは7月中旬まで余裕がある太子館だが、いろいろなツアーと契約しているせいか、今年はあっという間に全期間予約が埋まってしまった。
仕上げはこれ@紅富士の湯
ツアーは帰りに温泉に寄ってくれるのが利点。仕上げはもちろんビール。隣席の年配女性は8合目手前で動けなくなり、そのまま山小屋でご来光を見て下山した。これで登山全般からリタイアするという。見れば、シューズのソールが剥がれて、ガムテでぐるぐる巻きにしてあった。これまで、どんな山に登ってきたのか。いろんな意味で準備不足だったんじゃないかな。他人のことは言えないけど。ガイドの話では、富士山は毎年登山者が増えているので、世界遺産に登録されたからといって激増した感じはしないという。私も同感。テレビ局は初めて富士山に来て登山者が多いので、びっくりしてるけど、フツーだよ、これで。

今年も富士登山―十合登山1日目2013/09/12 08:18

7月8、9日に足慣らしを終えた後、いよいよ十合登山にチャレンジ。天気予報を睨みつつ、連休明けの16、17日に決定。太子館は既に予約がいっぱいだったので、1つ上の蓬莱館を予約。新宿6時発の高速バスで富士山駅へ。
富士算駅から富士山を望む(雲の中)
富士山駅の馬返行きバス停で1時間近く暇つぶし。8時50分発の小型バスで馬返へ。今回は、富士山競争のトレーニングらしいランナーと同乗。
馬返し行き8時50分
9時20分馬返着。富士吉田市役所が運営している茶店で、ボランティアの人たちから冷たい麦茶をご馳走になった後、9時30分から登り始め、すぐ(10分ほど)1合目鈴原神社に到着。
1合目鈴原神社
7月下旬に開かれる富士山競争(富士吉田市役所前から山頂まで走るレース、早い人は2時間半くらいで着いてしまう)のトレーニングの人たちが走っている他は、ほとんど誰もいない、静かな山道を快調に登っていく。
10時07分2合目着。
2合目御室浅間神社
世界遺産登録効果で、5合目までの道も整備が進み、こんな案内板(↓)が建てられていた。
3合目見晴茶屋跡
10時50分、4合目御座石浅間神社着。予定より1時間あまり早いペース。
4合目御座石浅間神社
11時05分、4合5勺の井上小屋跡。カメラを持った年配のおじさんとすれ違う。歩くだけが目的じゃない、こんな人も増えてきた。
4合5勺井上小屋跡
途中で見つけた石楠花。前回は、まだ咲いていなかった。
しゃくなげ
11時37分、佐藤小屋着。着替えと昼食を済ませ、12時に出発。一人だと何でも早くなる。
11時37分佐藤小屋到着
12時13分、経岳通過。6合目から降りてきた登山者(年配のおばさん)が写真を撮っていた。
経岳の日蓮像
12時30分、森が切れ、6合目安全指導センターが見えてくる。ここから河口湖ルートと合流するので、俄然人が多くなる。
6合目から河口湖ルートと合流
岩場に入り、連なっているツアーを追い越していく。
岩場の登り快調
14時47分、太子館着。蓬莱館はもう1つ上だ。
14時47分太子館着
15時、蓬莱館着。最初に立てたスケジュールより2時間、休み時間を増やして練り直したスケジュールより2時間20分早い。このハイペースが翌日響くことになる…。
蓬莱館のカレー
蓬莱館の夕食もカレー(手前)。これにポテトサラダとスコッチエッグが半分つく。向こう側の定食は別の人が頼んだもの。

今年も富士登山―十合登山2日目2013/09/13 08:49

起きてみたら雨だった。山頂の予報は曇りのち晴れなので、少し待ってみるが、回復する兆しがない。「適当なところで下ります」と挨拶して、5時に蓬莱館を出発。風がないのが救い。
蓬莱館前4時50分、雨
歩き出してみると、昨日のハイペースがたたって、足が重い。もともと雨の中や暗い中を歩くのが嫌いなので、だんだん気が滅入ってくる。とりあえず元祖室まで行き、前回はツアーのために立ち寄れなかった食行身禄さんにお参りし、気が済んだので、そこから下山道に入る。
元祖室の食行身禄を祀った神社
元祖室横からほぼ1時間で6合目安全指導センターまで下り、見上げると山頂は雲の中。
6時30分六合目に戻る
佐藤小屋で朝食と着替え。下界もどんより。
佐藤小屋から河口湖方面を見下ろす
8時30分すぎに1合目に到着。少し前から雨があがり、日が差してきた。まだ早すぎて茶店が閉まっていたので(9時頃から開店らしい)、バス停前で待つことに。
8時30分1合目禊所に戻る
世界遺産登録の幟の立った馬返バス停。ここまでタクシーで乗り付けた中年夫婦は、“ちょっとそこまでハイキング”な感じ。ジョギングの人もちらほら。富士発見の道(浅間神社から馬返まで)は、ほとんど平らなので、ジョギングには最適。
馬返バス停で9時30分のバスを待つ
9時30分のバス(運転手は前日と同じ人)で富士山駅に戻り、高速バスで新宿へ。昼過ぎには家に帰った。

今年も富士登山―十合登山リベンジ2013/09/13 09:24

リタイアのままシーズンを終えるのは心残りだし、今年はヴェネチア行きをキャンセルしたので、もう1度チャレンジするつもりで機会をうかがう。9月に入ると馬返バスが週末だけになって不便だし、週末だと人が多そうなので、8月下旬のウィークデーに狙いを定め、天気予報と山小屋の予約状況を睨みながら、仕事が一段落つく28日に決行を決意。
しかし、25日をすぎると新宿6時発のバスがなくなり、結局予約がとれたのは7時40分発だった。それでも、順調に行けば10時発の馬返行きに間に合うのだが。あいにく初台入口が工事中で高井戸まで行くことになるが、渋滞で動かない。ようやく首都高に乗ってからも事故渋滞で40分遅れ。ここで10時発の馬返バスには間に合わないと覚悟。
事故渋滞で40分遅れ
結局、富士山駅に着いたのは10時5分。5分差でバスに乗り遅れ、1時間ほど暇つぶし。一緒に停留所で待っていた人たちは皆5合目に行くバスに乗って行ってしまった。富士山を見ると怪しげな雲で覆われ、不吉な予感。
富士山駅から見た富士山、山頂は曇り
富士山駅11時発の小型バスで馬返へ。運転手は前と同じおじさん。乗客は私一人だった。
これが馬返バスだ!
11時30分馬返着。富士山再発見の道も整備が進み、去年は閉まっていた中の茶屋も復活(名物吉田のうどんが食べられる)、地図には荒廃と記されている大石茶屋も修復され、休憩所になっていた。
例によって富士吉田市役所運営の茶店で麦茶をご馳走になってから、いよいよ出発。今回立てたスケジュールでは馬返10時40分出発、8合目17時35分着なのだが、すでに1時間遅れ。予約を入れた蓬莱館は19時頃までに着いてくれれば大丈夫と言ってくれたが、あまり遅くなるようなら、途中で電話を入れることにし、秋色が深い登山道を歩き始める。
すでに秋色の山道
1合目11時50分→2合目12時20分→3合目12時44分→4合目13時12分。4合目で何と12分遅れまで詰めることに成功。というか、前の失敗を反省し、休みを入れてスケジュールを練り直したはずなのに、今回もハイペースで歩いちゃったということ。全然反省してないじゃん!
井上小屋跡の花
↑井上小屋跡のなんとかカブトという花。赤いのは萩だと思う。
キノコもニョキニョキ
雨が続いた後なので、キノコもたくさんでていた。
林道に至る坂
佐藤小屋に続く林道に出る坂。5合目までの道は森の中で、6合目からのいわゆる富士登山とはまったく別の趣。
佐藤小屋から河口湖方面を見下ろす
14時04分佐藤小屋着。いつものように着替えと昼ご飯。本当なら30分休憩するのだが、1時間遅れが頭を離れず、20分そこそこで出発。6合目で10分休憩し、心を改め苦手な火山灰の砂地の登りへ。
鳥居荘の鳥居が見える
天気はあまりよくない。が、問題は今日の天気ではない。明日の朝晴れていればいいのだ。15時58分7合目花小屋着。ここから岩場に入り、ぐっと楽に。あいかわらずツアーの長い列が出来ている。
17時30分蓬莱館着
17時35分蓬莱館着。出発は1時間遅れたが、到着時間は予定通り。前回は2時間詰めたので、前回よりは1時間ゆっくりだったということで、いいとしよう。
蓬莱館のカレー、おかず付き
蓬莱館のカレーとおかず(スコッチエッグは半分ではなく4分の1だった)。左下の紙は今回のペースを書いたもの。外に出たら天気が回復してきていた(↓)
明日は晴れかな、曇りかな
翌29日3時10分蓬莱館を出発。天気は申し分なく、悪天候を理由にリタイアできないし、来年まで後悔したくないので、がんばって歩く。カメラの調子が悪く、ピントが合わなくなってしまったので、以下データのみ。白雲荘前3時32分→本八合トモエ館前4時20分。↓5時10分、9合目を過ぎたあたりでご来光(ボケボケ)
ピントの合わないご来光
5時45分、山頂に到着(十合登山成功!)。6時から下山開始。ほぼ2時間で6合目着。
経岳へ下る道に入ると、下から来た女性ランナーが私を見て「あれ?」と言う。なんと、去年ガイドしてもらったトレイルランナーの鈴木さんだった!今年も富士山ガイドはしているものの、前より日数が少ないそうで、ご自身で主催しているトレラン・ツアーの活動が主になってきている模様。聞けば、今年もモンブランの山麓330Kmを5日間かけて走るトルデジアンに参加するそうで、来週イタリアへ出発とか。健闘を祈ってお別れ。バスの時間を間違えて慌てて下ったが、着いてみたら(1合目9時55分)余裕だった、バスは10時30分発なので、時間まで茶店に寄って、地元ボランティアの方たち(市役所に頼まれて登山者の数を調べていることが判明)にお茶やトマトをご馳走になりながら、水源の話やら放射能の話やらをうかがう。地元の人の話は具体的で面白い。ついでに吉田のうどんマップと英語の富士登山ガイドをもらう(↓)
茶店でもらったパンフレット
十合登山をすると登山認定書を出してもらえるのだが、カメラが壊れて証拠写真がないことだし、認定書の得点(うどんやソフトクリームが割引になる)も、今からではそれほど活用できそうもないので、また来年ということに。
帰りの馬返バスもまたまた同じ運転手さんだったので(というか、同じ人が一人で担当しているらしい)、登山の様子をいろいろ聞かれた。バスの時間まで富士山駅の売店で富士山土産を物色。11時49分発の高速バスで14時すぎに新宿に戻った。