富士十合登山リベンジ―2日目2012/07/29 10:34

7月18日は4時に明るくなってから登り始めるつもりだったが、寝る前にコンタクトを片方なくしてしまい、それが気になって眠れなかったので、グズグズしているよりはと予定を早め、2時に太子館を出る。しばらくして、前方にヘッドランプもなしで登っている人がいるのに気づく。光のようなものがチラチラ見えていたのだが、近づいてみるとそれは懐中電灯代わりの携帯電話の明かりで、それも、そろそろバッテリー切れ。アジア系の2人連れで、「暗い中を歩くのは危険。死ぬこともある。1時間したら明るくなるから、それまで待て」と注意すると、最初はわからないふりをしていたが、「死ぬこともある」という言葉が効いたのか、待つことにしたようだ。足は重いながらも順調に登りつづけ、3時頃元祖室着。今度は横の階段をちゃんと上がって、烏帽子岩神社に祀られている食行身禄に手を合わせる。
8合5勺トモエ館前
3時30分、8合5勺のトモエ館前を通過。修験道の行者の身なりの一行を追い越す。今どき、修行で登る人もいるんだなー。でも、どこから歩いてきたんだろう?
9合目の鳥居
4時15分、9合目の鳥居を通過。東の空がだいぶ明るくなってきた。日の出が近くなり、ご来光の写真を撮ろうと場所を確保している人もいる。が、ロープを乗り越えている人には、落石を起こすから出ないよう注意。なんだか注意ばかりしているなー。おばさんになって、おせっかい度が上がったのかしら。
日の出間近
4時20分、そろそろ日の出だ。少しずつ登りながら、その都度写真を撮る。1つとして同じ夜明けはない。当たり前だけど。
日の出
4時42分、山頂まであと5分ほどの地点で日の出。山頂の鳥居の下で、息があがって座り込んでいる年配の女性に遭遇、見過ごせなくて深呼吸のやり方を教えたり、下山道があることを知らないで降りてきた人を案内したり、リベンジ成功の喜びをゆっくり味わう暇もなく、慌ただしく靴をはき直し、スパッツをつけて5時に下山開始。予定より2時間早く出たので、下山も予定より2時間30分早い。
山頂の混雑が始まっている

2週間前には積雪のために7合目まで不通だった下山道は、全面的に開通済み。ただし、まだところどころに厚い雪渓が残っている。写真をとっていたら、通りかかった整備のおじさんが「例年より、ずっと雪が多いよ」と教えてくれた。
雪渓がまだ残っている下山道
富士山は登りより下りの方が難しい。何度か足を滑らせつつも、6時35分7合目トイレ、7時15分6合目安全指導センター前と無事に通過。そのまま、まっすぐ吉田口へ入る。
6合目河口湖ルートとの分岐に到着
7時35分、佐藤小屋着。隣のベンチで雑誌の取材を受けているご主人の話を聞くとはなく聞きながらカレーパンの朝ご飯。トイレを借りて着替えを済ませ、ミネラルウォーターを買って、8時に再び下山開始。
樹林の中の道
下りながら、このままのペースだと馬返9時20分発のバスにギリギリの時間になりそうなことに気づく。次のバスは10時30分なので、乗り遅れると1時間近く待つことになる。4合目8時25分、3合目8時40分、2合目8時55分。下るペースは標準だが、2合目から馬返まで35分かかるので、やっぱり間に合わないことが判明。左足に肉刺も出来たことだし、無理しないで、ゆっくり行くことに。
鈴原社鳥居横のお休み処
1合目の鈴原社で小休止し、9時35分鳥居着。昨日、声をかけてくれた茶店のおじさんに「帰りに寄る」と返事をしたこともあり、立ち寄ってみると、そこは売店ではなく、富士吉田市が運営する無料おやすみ処だった。昨日のおじさんとは別のご夫婦と市役所の人がいて、冷たい麦茶と漬け物をご馳走になりながら、いろいろとお話を聞くことが出来た。実は、昨日、ここに立ち寄って申請書をもらい、無事登頂できたら、「富士登山認定書」が発行してもらえ、いろいろと特典を受けることができたのだった。残念。また来年(?)
馬返のバス停横の看板
10時30分発の馬返バスで富士山駅に戻り、10時59分発の高速バス(実は10分遅れで出発)に乗り換えて新宿へ向かう。
10時59分発新宿行の高速バスで帰宅
途中、小仏トンネルで工事渋滞があったものの、20分遅れで新宿駅西口着。無事、十合登山リベンジ終了。やれやれ。

富士十合登山リベンジ―1日目2012/07/25 12:23

7月17日、いよいよ富士十合登山リベンジ。去年、8合目白雲荘前でリタイアしたのは悪天候も1つの理由だが、前日のオーバーペースがたたって疲れが残っていたことが大きい。今年は標準ペースを守って、ゆっくり登ろう。幸い、天気は快晴。5合目までは、ゆる木の紗那ちゃんが同行してくれることになり、心強い。新宿駅7時10分発の高速バスで富士山駅へ。
富士山駅7月17日10時発
9時20分富士山駅着。待合室で身支度を整え、10時発の小型バスで馬返へ。富士山駅から見た富士山↓。多少雲があるが、山頂が見え、いかにも暑そうだ。
富士山駅から見た富士山
10時30分馬返着。停留所から歩き始めてすぐ、鈴原社の鳥居が見えてくる。去年は通行禁止だったが、今年は鳥居をくぐって1合目へ。
鈴原社の鳥居
10時50分、1合目着。水分を補給し、記念写真を撮りあって、再び歩き始める。11時20分、2合目御室浅間神社着。
二合目、八王子富士講の塔
今年は飲料として500ミリのペットボトル1本と、1リットルの水筒にポカリ粉末を入れて凍らせたものを持参。1リットルの水筒は、2合目で、まだこれだけ凍っている↓
ポカリ1リットル、まだ溶けず
12時40分、4合5勺の井上小屋跡を通過。
4合目、井上小屋跡
5合目手前で林道に出る。佐藤小屋は、もうすぐだ。
いったん林道に出る
樹林地帯を抜けて視界が広がり、はるか河口湖が見えてくる。すっかり夏の景色だ(この日、東京は梅雨が明けた)。13時20分、佐藤小屋着。紗那ちゃんとおしゃべりしながらなので、去年より歩くペースは遅いはずなのに、到着時間は予定より50分も早い。佐藤小屋のベンチを借りてゆっくり昼食。紗那ちゃんはここから引き返して富士浅間神社まで下ることになっている。
5合目からの眺め
13時45分、佐藤小屋を出発、いったん河口湖5合目へ向かうことになった紗那ちゃんと別れて、私は経が岳経由6合目へ。
6合目で河口湖ルートと合流
14負30分、6合目安全指導センター横で河口湖ルートと合流。2週間前に歩いた登山道を上り始める。
花小屋の犬、今年も元気
15時30分、7合目花小屋着。2週間前はいなかった花小屋の飼い犬を発見。今年も相変わらず、つまらなそうな、文句がありそうな顔をしている。
岩場の登り、去年ほど混んでいない
6合目の登山道に入ってから、足に疲れを感じるようになり、俄然ペースが落ちる。周りは歩き始めの元気な人達ばかりなので、なおさら情けない。が、岩場に入ると、ぐっと登りやすくなって、元気を回復。16時45分、予定より1時間早く、8合目太子館に到着。
おなじみ、太子館のカレー
太子館名物カレーの夕食。2週間前のはとバスツアーのときは全部平らげ、ご飯もお代わりしたのに、今回は疲れのために食欲がなく、おかずを残してしまった。
8合目、太子館前の夕焼け
19時すぎ。太子館前から見た夕焼け。下界は雲っているが、上空はよく晴れている。闇の中をヘッドランプをつけて歩くのが嫌なので、明日は明るくなってから登山開始の予定。本当のリベンジなるかは明朝の歩きだしで決まるだろう…。

今年も富士登山―2日目2012/07/05 09:00

深夜12時に起き出し、山頂を目指して出発。晴れていると星が降るように見えるが、あいにく曇っていて、霧が出ている。
9合目付近は雪の壁の中

8合5勺を過ぎると残雪が目立って多くなる。両側が1m以上雪の壁になっているところもある。山開きまでに雪を削って道を造ってくれた人達のご苦労が忍ばれる。
夜が明けてくる
4時をすぎるとあたりが明るくなってくるが、雲でなかなか空が見えない。4時30分に山頂到着、次第に雲が晴れて山中湖が見えるように(↑)。
下に山中湖
同じ朝は二度と来ない。
いよいよ
光背のような、不思議な雲の形。
7月5日のご来光
日の出。
Sさんから下り方を教わる
山頂からすぐの下山道は、まだ雪で閉ざされていたが、8合目から下山道に入る。火山灰の下りは難しく、Sさんが下り方を教えてくれる。足を痛めた人と高山病になった人が出て、思いのほか時間がかかり、登りよりずっと疲れた。
6合目から山頂を見上げると
6合目まで下って、山頂を見上げる。昨日は雲って見えなかったが、今日は上までくっきり。
仕上げはやっぱり…

帰りは山中湖の立ち寄り温泉、赤富士の湯で汗を流し、恒例のビールで仕上げ。

今年も富士登山―1日目2012/07/04 08:20

富士山山開きのニュースを見ていたら、突然行きたくなって、今年も、はとバスの「一生に一度は富士登山」ツアーに申し込み。
今年の富士登山もはとバスから
7月4日朝7時20分、集合場所の新宿西口からバスに乗り込み、予定より少し早く出発。こんな大きなバスなのに、ツアー参加者は全部で8名。添乗員のMさんを入れても9名で、車内はガラガラ。
談合坂SAのダンゴ
途中、談合坂サービスエリアでトイレ休憩。なんと、建物全体が新しくなっていた。ツバメはどうしたろうと、あちこち捜してみたら、西側の建物の梁に巣をかけているのを発見。よかった。
ツバメは引っ越し済み
談合坂を出て、しばらくすると、行く手に富士山が見えてきた。例年7月初めは下山道が使えないことが多いのだが、今年は目に見えて残雪が多い。
行く手に富士山が
9時40分すぎに5合目に到着。雲上閣の3階で着替えを済ませ、総合管理センターにトイレを借りに行くと、すごく立派になっていて、びっくり。富士山は世界遺産登録を目指していて、8月下旬に視察があるそうだ。これも登録を見越してのことだろうが、こんなところで無駄に電力を使うより(入口は自動ドアだ!)、全山禁煙にした方がエコだと思う。
五合目のトイレ、リニューアル
いよいよ出発。ガイドはなんと去年と同じトレイルランナーのSさんだった。一行9名にガイドのSさん、見習いガイドのYくんが付くという豪華ツアーだ。
ツアーの面々とガイドの鈴木さん
去年はSさんからペースが速いと何度も注意を受けたし、今年の歩き始めでもあるので、ゆっくり歩きを心がけ、皆を抜かないよう、しんがりを歩くことに。
岩場の登り
天気はほどよく晴れて、暑いくらい。梅雨の晴れ間を狙おうと、2週間天気予報を見続けていた甲斐があった(だからツアーに申し込んだのは、ぎりぎり3日前)。
下界は雲の中
ただし、下界はずっと雲の中で、河口湖も山中湖も見えず。ときおり北富士演習場から大砲の音が聞こえてくるだけ。
おなじみ、太子館のカレーライス
4時頃、太子館に無事到着。おなじみ、カレーライスで夕食。