うゐの奥山行(11)―シヌワからクルティガルへ2009/01/13 09:17

朝のマチャプチャレ

12月17日、晴れ。6時30分にガーリック・スープとホット・レモンの朝食をとり、7時すぎに出発。15日に上り2万歩を歩いたとき、「私は歳なので、これが限界」と弱音を吐いた私だが、昨日は2度の谷越えもあって、2万4千歩(富士登山のときの約3倍だ)と限界を超えたので、今日もきつい上りがあるのかテジくんに確かめると、「上りもなく下りもないです」という。テジくんがこういうときは「上ったり下ったり」の意味であることは、トレッキング3日目ともなると、私にも了解できている。テジくんの方も、トレッキング許可証に生年月日が書いてあるので、「私は歳だ」という部分はとっくにご存知。私が何度も「上りは嫌いだ」といったせいか、上りにさしかかるとザックを持ってくれるようになった。そのうち、下りになっても、「下りは難しいから」といってザックを返してくれず、私は“ストックより重いものは持たない”お姫様トレッカーと化した。もっとも、お姫様と思っていたのは私だけで、よくよく聞いてみると、テジくんは「お母さんと同じ歳」の私を、母親として敬ってくれていたのだった。ちょっとがっかり。

うゐの奥山行(12)―クルディガルからバンブーへ2009/01/13 13:21

モディ・コーラ

今日は、モディ・コーラの流れを遡るように、渓谷の西側に沿って上っていくだけなので、昨日ほど上りはきつくない。クルディガル(2540M)で、竹のしょいこ(ドコという)を背負った強力の人たちと一緒になる。しょいこには食料や燃料が入っていて、ここから先のロッジまで運びあげるのだ。クルディガルは村ではなく、空家のような建物があるだけ。テジくんによると、強力の人たちが臨時に泊まるところだそう。ここから強力の人たちと抜きつ抜かれつ、バンブー(2310M)まで“上りもなく下りもない”山道を行く。バンブーで小休止し、キムチェの近くでテジくんが買っておいてくれたみかんを食べる。実は、初日にお弁当のみかんを食べて気分が悪くなったので、勧められてもずっと断ってきたのだ。はるばるカトマンズから運んできてくれたバナナも食べる。上りの峠は越したので、俄然元気が出てくる。我ながら、お調子者である。