うゐの奥山行(29)―ダンプスからフェディへ2009/01/22 13:04

朝焼けのアンナプルナ・サウス

12月22日、トレッキング最終日。ビールとロクシーが効いたのか、明け方、何度もトイレに起きる。外は暗いが天気は悪そうだ。7時に起きる頃には、少し晴れて、朝日に染まるアンナプルナ・サウス、ヒウンチュリ、マチャプチャレがかろうじて見えた。ミントティーを飲みながら最後の景色を楽しんでいると、雲がどんどん出てきて山々が隠れてしまった。8時にヴェジタブル・ヌードル・スープの朝食をとり、景色が悪ければここにいても仕方がないので、9時に出発する。昨日散策した村の道を途中から右折し、フェディへ下りていく。いつものようにテジくんがザックを持とうとするが、最後だからといって固辞する。下るにつれて、すれ違うトレッカーが増え、彼らがお姫様状態の私に投げかける嘲笑(と嫉妬?)を含んだ視線が気になっていたところでもある。急な下りに入ると、テジくんが「先に行って車の手配をします」といって、モヘンドラくんに何事か伝えると(私から目を離すなといったに違いない)、脱兎のごとく駆け出していき、たちまち見えなくなった。ずっと私の後ろで私のペースに合わせて歩いていた彼が、これまでのうっぷんを晴らすかような、目の覚めるようなスピードだった。9時55分、フェディ着。待っていたテジくんが、「トレッキング、成功おめでとうございます」といって首にカター(チベットの白いスカーフ)をかけてくれる。タクシーの運転手にカメラを渡し、3人で並んで記念写真を撮った。後でよくみたら、ピンボケだった。

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