その後の奥山行―マチャプチャレに登る2009/01/24 12:29

登れるマチャプチャレ

テジくんも行ったことがないというので、一緒に国際山岳博物館へ。ポカラ空港のフェンス際を行く近道に入ると、地図から想像できるような野原の1本道ではなく、どんどん住宅地に入っていってしまう。このあたりは新興住宅地らしく、建築中の家がたくさんある。「ああいう家は、たいてい外国に出稼ぎに行った家族の仕送りで建てられているんです」とテジくん。見ると、コンクリートが乾くまでの支えなのか、天井を何本もの竹で支えていて、その竹がたわんでいる。あんな建て方で大丈夫なのかなあ。ランドルクでの事件を思い出し、「ネパールは地震がないの?」と聞くと、「ありません」ときっぱり(実際は、たまに起こるらしい)。住宅地の道は次第に世田谷状態になり、どの道がどの道なのかわからない。だが、テジくんがその辺にいた人にかたっぱしから聞いてくれたおかげで、無事、博物館に到着。入口で入場料(外国人は300ルピー)を払い、中に入ると広大な敷地に立派な建物がたっていた(カトマンズの国立博物館より、はるかに立派だった)。前庭の中央にタルチョで囲まれた記念碑があり、“命を失った登山家に捧げる”と英語で書いたプレートがはまっていた。敷地の一角に遊園地の滑り台のような白い小山ができていて、よくみるとマチャプチャレの形をしている。本当のマチャプチャレは登ることができない(聖山なので登山許可が下りない)が、ここなら大丈夫。ということで、テジくんがするする登っていった。ガイドの試験を受けるために、ロッククライミングの講習も受けたのだそうだが、彼ならこの程度の“山”は朝飯前だろう。