うゐの奥山行(19)―ABCからシヌワへ ― 2009/01/17 10:43

12月19日、あとは来た道を戻るだけだ。なんとなく終わってしまったようで寂しい。6時30分にガーリック・ヌードル・スープとミントティーで朝食。今日からは急ぐ必要がまったくないので、出発前に裏山に登ってみることにする。昨日、名古屋のトレッカー氏が、「地球の歩き方」に載っている“並みいる12のピークが一望できる”写真は、あそこから撮ったに違いないといいだし、登ってはみたものの、途中で道がわからなくなって戻ってきた山だ。テジくんは「7分で登れましたよ」と得意気だった。昨日はとても行く気になれなかったが、最後になって“行けるところは行っとこう”精神がむくむくと頭をもたげ、挑戦してみることにした。テジくんが心配してついてきてくれる。が、小石と砂でできた山は急なうえに、足元からグズグス崩れていく。サンダルで上ろうというのがそもそもの間違いだ。50Mほど上ってガンガプルナの先っぽが見えたところで断念する。今日はチョムロンまで下るという名古屋のトレッカー氏を先に見送ってから、8時に下山開始。ドリーム・ロッジのおばさんに手を振りながらデウラリを通過し、下り3万5千歩を無事歩き通して、15時にシヌワ着。振り返るとマチャプチャレからABCにかけて雲がかかっている。「雪かもしれませんね」とテジくん。1日の差だった。