カトマンズにて(2)―テンプーに乗る2009/12/17 10:59

テンプーに乗る

12月17日、8時30分にホテルの食堂で朝食。サービスしてくれるのは去年と同じ陽気な青年だが、朝食の内容は去年より1品少なくなっている気がする。朝食後、2階のロビーのパソコンで日本のニュースをチェック。10時すぎに散歩に出掛け、賑やかな人混みの中をインドラ・チョークまでぶらぶら歩き、ホテルに戻ると、ヒマラヤン・アクティビティーズの春日山さんから、ルンビニ行きの航空券の用意が出来たと電話が入った。春日山さんには去年からずっとお世話になっているし、事務所には何度もお邪魔しているのに、実物の彼女におめにかかるのは今日が初めて。支払いを済ませ、トレッキングの報告に来ていたテジくんと合流する。去年はスワヤンブナートから国立博物館へ、一人で歩いて回ったが、今年はテジくんが付き合ってくれるので、テンプー(乗り合いオート三輪)に乗ってみたいとリクエスト。事務所を出て、タメルを南下、映画館の前の乗り場からテンプーに乗ってパシュパティナートへ向かう。

カトマンズにて(3)―パシュパティナート2009/12/17 13:01

パシュパティナート、毎日が葬式

パシュパティナートはシヴァ神を祀るヒンドゥー教の寺院で、異教徒は寺院内には入れない(ただし、入場料はしっかり取られる)。寺院裏のバグマティ川の岸が火葬場になっていて、対岸に向かう橋を挟んで、上流に身分の高い人用、下流に庶民用の火葬台が並んでいる。一番上流にある台が王族専用で、普段は使われない。民主制移行後はますます使われる機会がなくなるだろうが、とりあえずは、退位した元国王の用が済むまで、とっておかねばならないだろう。どの台で燃やされようと、遺灰になれば、王族も庶民も、等しくバグマティ川に流されて終わる。いっそ清々しいが、エコ的にはどうなのか。川岸のゴミを掃除して、もう少し流れをよくした方がいいのではないかと私などは思うが、余計なお世話か。

カトマンズにて(4)―ボウダナートへ2009/12/17 15:00

近所のストゥーパ

パシュパティナートからボウダナートへ向かう。去年テジくんから、ボウダナートまで、よく散歩に行くと聞いていたし、それほど遠くないようなので、歩いていく。リング・ロード(環状線)に沿って北上すると、左側に大きなストゥーパが見えてくる。そこで一休みすることにし、テジくんがそばの茶店に飲み物を注文しに行ってくれる。ストゥーパの前のベンチに座って写真を撮っていると、茶店のお兄さんがお茶を出前しに来てくれた。どうやらテジくんの行きつけの店らしい。このストゥーパにもよく来るそうで、「仏教徒はよく掃除をするから、ヒンドゥー教の寺院よりきれいです」とテジくん。なるほど。

カトマンズにて(5)―聖地ボウダナート2009/12/17 15:54

ゴンパのご本尊

リング・ロードから東へ向かってしばらく歩くと、建物の間に門があり、そこがボウダナートの入口だった。“気の満ちた場所に建てられた聖地”というので、小高い丘のような所を想像していたら全然違って、何となく遊園地の入口のようでもある。入場料を払って中に入ると、中央のネパール最大という大きなストゥーパを、ゴンパ(寺)や仏教用品を売る店、土産物屋、巡礼者を泊める宿、カフェやレストランがぐるりと取り囲んでいる。ちょっとした宗教バザールだ。ふと、もしここに名物の巨大オムレツを売るレストランがあったら、まるでモンサンミッシェルだな、と思う。土産物店をひやかしながら時計回りにしばらく歩いて行くと、ゴンパがあったので入ってみた。サキャ派のツァムチュン・ゴンパで、ご本尊は大きな菩薩像だった。