Go Go Everest ! 承前(2)2009/12/03 11:48

足に不安あり

いよいよ出発。しかし…。8月1日に左足首を捻挫して以来、足の調子がいまいち。捻挫はほぼ治ったものの、右足の指の付け根の骨と骨をつなぐ腱の部分が炎症を起こしたのが、なかなか治らないのだ。それもこれも、ミズノのウォーキングシューズ(デューク更家監修)が足に合わなかったせい、だと思う。鍼の先生からお灸をすえるようにと言われて、何度か熱い思いをしてみた。シルバーウィークには富士山も登れたし、三ツ峠にも行けたけど、今度はヒマラヤだしなあ。9月にヴェネチアから戻って以来、ろくに歩いていないのも気になるし…。ま、出発の日に悩んでも、なるようにしかならないのであるが。

Go Go Everest ! (1)―出発2009/12/03 12:47

仁川の有能な蚊

足に不安を抱えつつ、いよいよ出発。雨の中をトランクを転がしながら駅に向かう。今年は大韓航空利用のため、往路・復路共に仁川でトランジットがある。2001年にワールドカップのチケットを買う友人Mの付き添いでソウルに来て以来、8年ぶりに降りた仁川は立派な空港になっていた。一番感心したのはゲートから飛行機入口に続くブリッジが、すべてエアバスA380仕様になっていたこと。これでは成田は太刀打ちできない。往路はベスト・ウェスタン・プレミア・エアポート・ホテルに投宿。ホテルの部屋はがらんとしていて、冷蔵庫の中も含めて何もなかった。仁川は、朝鮮戦争の際、初戦を優勢に戦った北朝鮮軍に反撃するために米軍の上陸作戦が行われたところでもある。だから、というわけではないだろうが、仁川の蚊が有能らしいことを窓で発見する。

Go Go Everest ! (2)―到着2009/12/04 09:09

翼よ、あれがヒマラヤだ!

12月4日朝9時40分仁川発の大韓航空機は何と20分も早くカトマンズに到着。昨年はキャセイ(ドラゴン)航空で、夜中に着いてビザの取得に手こずったのを反省し、今年は東京でビザを取ってきたため、入管はスイスイ、トランクも無事に出てきた。外でヒマラヤン・アクティビティーズのラグーさんの出迎えを受け、ホテルに荷物を置いてから、事務所で今回もガイドをお願いしたテジくんと1年ぶりに再会する。最初、テジくんが怪訝な顔をしていたのは、私が“思ったより若かったから”だそう。なんじゃ、そりゃ。今日、カラ・パタールでネパールの首相が温暖化防止のための“世界で一番高い閣議”を開いたそうで、ラグーさんが事務所のパソコンで記事を見せてくれる。もちろん、トレッキングで行ったわけではなく、カトマンズから軍用ヘリを飛ばしたのだ。この閣議はコペンハーゲン地球温暖化対策会議へのアピールとして開かれたものだが、ネットには“税金を無駄に使うな”などの、もっともな意見が多く書き込みされていた。どこの国の政治家もやることは同じである。

Go Go Everest ! (3)―ルクラへ2009/12/05 09:30

ナビで操縦

12月5日朝5時15分に迎えの車で空港へ。マウンテン・フライトに行く日本人女性と一緒。彼女はランタンへトレッキングに行ってきて、最後にヒマラヤを空から楽しんで日本へ帰るのだそう。手続きはテジくんが何から何までやってくれるので私は楽ちん。去年はポカラまで別々に行ったが、今年は一緒に飛行機に乗って行くのだ。テジくんから、往路は必ずドア側(左)の席に座るように言われる。ヒマラヤがよく見えるからだ。6時50分、搭乗。言われた通り、一番前の左側の席に。そこからは操縦席が丸見えで、何とナビがついている。飛行機ってナビで操縦するものだっけ?7時15分出発、30分後にルクラ着。ルクラの飛行場は岩山を削って作った、すごい所で、去年、イェティ航空の飛行機が着陸に失敗して岩壁に激突し、乗員乗客全員が死亡している。

Go Go Everest ! (4)―パクディンへ2009/12/05 15:19

パィディンの西南角部屋

ルクラ(2800M)の飛行場の周辺にはポーターの仕事を求める人達が大勢集まっていた。テジくんによれば、彼らはまず欧米人のゲストを探すのだそう。欧米人は荷物は重いが気前よくチップをくれるので人気があるのだ。チップといえば、去年のABCトレックのときにチップをあげなかったお詫びを言う。モヘンドラくんはその後、収入の安定しないポーターを辞め、湾岸に出稼ぎに行ってしまったのだそうで、まさか私がチップをあげなかったからではないとは思うが、激しく後悔する。さて、ルクラのナマステ・ロッジで休憩の後、することがないので8時45分に出発。途中、犬と子供が二人、道連れになる。ネパールでは犬はラッキーな動物なのだそうで、幸先がいいかも。11時18分、パクディン(2510M)のグリーン・ヴィレッジ・ゲストハウス着。ダルバートと紅茶で昼食。ルクラからはほぼ下りだし、まったく問題なく歩けた。