3度目のスリーパス- Day 2 Monjo to Namche2017/03/05 11:55

12月8日晴れ
5時15分に目覚め、酸素濃度を測ると90で、深呼吸すると95まで上がる。いつも朝食の1時間前に起きて顔を洗ったり荷造りしたりするのだが、なんだか気ぜわしいので、今回は2時間前に起きて余裕を持って支度することに。ルペシュくんに預けるザックに荷物を詰めていて、ダウンのズボンを忘れてきたことに気づく。今回はメリノの厚手の下着を持ってきており、これで寒さ対策は万全だと思ったのだが。仕方がない、寒かったら雨具のズボンを重ねばきすればいい。
7時にチャパティとゆで卵の朝食を食べ、7時30分出発。あっという間にサガルマタ国立公園事務所に到着。
サガルマータ国立公園事務所
係官にトレッキング許可証を見せて入園料を現金で支払う。以前は1000ルピーだったのに、いつの間にか大幅に値上がりして、外国人は3000ルピー+税の計3390ルピーになっていた。昨年まではトレッキング会社がカトマンドゥで支払い、その領収書を見せればよかったのに、何があったか、ここで現金で支払う方式に変更になった。あらかじめ聞いていたので、釣り銭がいらないよう、きっちり用意してきたので問題なく通過。
サガルマータ国立公園入園料値上がり
ジョルサレのリバーサイド・テラス・レストランを横目で見ながら、ドゥード・コシ川の河原を歩いて、ボテ・コシ川との合流点の崖の上にかかるラルジャ橋へ。
何度渡っても恐い吊り橋を渡り、ナムチェへの登りにかかる。
ラルジャ橋を渡ると登り
トレーニング不足で登りがきつく感じられるが、とにかくゆっくりゆっくりを心がけ、9時35分、最初のエベレスト・ビューポイント(公衆トイレがある)へ到着。お約束の写真を撮る(↓)
最初のエベレスト・ビューポイント
私の記憶では、ここからナムチェは40分くらいだと思っていたら意外に長く感じられた。やっぱり体力が落ち、歩きなれないからだろう。11時少し前にナムチェのホテル・カマル着。昼食にいつものチキン・バター・カレーを食べ、部屋のベッドに寝そべって高野秀行の「アジア納豆紀行」を読み終える。何冊も本を持って歩くのは重いので、今回はキンドルを買って、ロンリープラネットのガイドブック他、何冊か入れてきたのである。
ホテル・カマルのカレーライス

3度目のスリーパス- Day 3 Namche2017/03/05 12:47

12月9日晴れ
6時30分起床。今日は高度順応日でお休み。洗濯をして7時30分にトーストと蜂蜜、ブラック・ティーの朝食。結局、シャンボチェのエベレストビューホテルへ散歩がてら、お茶を飲みに行くことになる。
ナムチェの大きなマニ石
ナムチェの坂を上がり、大きなマニ石の横を通ってシャンボチェへ続く丘の道へ。2014年の2度目のスリーパス挑戦のときはラルジャ橋からの登りの途中で気持ちが悪くなり、翌日エベレストビューホテルに行くはずが体調が治らず途中で引き返したことがあった。が、今回は嫌いな登りに耐えて、ゆっくり高度をあげ、やっと丘の上の草原に到着。
ナムチェ遠望
クムジュンの方角へぐるっと回り込むと、エベレストとローツェがくっきり。そこに赤いヘリコプターが降りてきた。病人でも出たのだろうか。それともホテルの宿泊客か。
エベレストとローツェ
エベレストビューホテルのテラスで、ミルクティーをポットで頼んで、3人で分けて飲み、ホテルの人に記念写真を撮ってもらう(↓)。テラスでは、大柄な西洋人とネパール人夫婦がシャンパンを抜いて乾杯している。私も手招きされてシャンパンをお相伴。聞くところによると、西洋人はジェフリーさんというアメリカ人で、ヘリをチャーターして早朝EBCへ行き、タンボチェに寄ってきたところだという。さっき見かけた赤いヘリが彼らを乗せてきたのだろう。以前EBCを目指したものの体調を崩して果たせなかったとかで、ここで昼食を食べたら、今日のうちにカトマンドゥへ戻るのだという。何度も”人生に乾杯”していたので、よほどのことがあったのかも。
エベレストビューホテルのテラスで。
12時にホテル・カマルに戻り、昼食にスパゲティ・ボロネーゼを食べて、インターネット・カフェに行き、メールをチェック。その帰り道、2009年と2010年に泊まったブッダ・ロッジ(↓)がカフェに変わっていたのでびっくり。たしか去年はまだロッジだったように思ったが。
元ブッダ・ロッジ
18時にヤク・ステーキの夕食を食べ、高野秀行の「恋するソマリア」を読了。小さい水筒にお湯をもらって湯たんぽにする。
ヤク・ステーキ

3度目のスリーパス- Day4 Namche to Tengboche2017/03/05 14:17

12月10日晴れ
5時頃、目が覚めてしまい、ゆっくり支度。今日は苦手なタンボチェの登りがある。7時30分にチベッタン・ブレッドと蜂蜜、ブラックティーの朝食を済ませ、8時20分すぎに出発。ホテル・カマルの子供たちが通っている学校(↓)の横を通り過ぎる。
ナムチェの学校
シャンボチェの丘の下をぐるっと回ってキャンジュマへ向かうと、去年はいなかった寄付金集めのおじいさんが復活していた。芳名帳に名前を書かずに(もう何度も書いたので)100ルピー寄付。100が多いのか少ないのか依然として不明。
サナサへ
2年前に積雪のためにトレッキングを中止して降りてきたときに泊まり、去年は帰りにラーメンを食べたキャンジュマのロッジの前を通り、
キャンジュマ
サナサの分岐でお約束の写真を撮り、
サナサの分岐
プンキ・テンガへ下っていく途中、強そうな西洋人男性のゲストを連れたラジューくんとすれ違う。元気?と聞いたが、ゲストの手前か、なんだか歯切れの悪い返事(気取ってんのか)。いつもならプンキ・テンガでお茶を飲んだりして休憩を挟むのだが、今回はそのまま橋を渡って登りに突入。去年は辛かったなーと思い出しつつ、休み休み、ゆっくりゆっくり登る。連日ピーカンで日焼け予防にガーゼのマフラーで頬被りをしているせいか、とりわけ暑い。13時タンボチェ着。さすがに登りがこたえて食欲がなく、昼食に頼んだベジヌードル・スープ(インスタントかと思ったらトゥクパだった)のスープだけ飲む。
タンボチェのカニ
午後は、加藤保男の碑もゴンパも去年見学してしまったので、特にやることもなく、エベレスト・リンクのカードを買ってメールをチェックしたり、スケッチしたりしてぶらぶら過ごし、夕方、雲一つないエベレストの夕焼けに感嘆。今年は9月からほとんど雨が降らず、晴天続きという珍しい年だそうで、今回のトレッキングは去年と違い、初日から晴天続きである。つまり、いつ崩れるかが問題で、天気の話を聞いたとき、なんとなく嫌な予感がしたのだった(そして私の予感は当たるのである)。
エベレストの夕焼け