チョラパス越えて(24)―ナムチェの夜2011/01/26 10:10


ナムチェもロッジの建設ラッシュ
村に入ると、ここでもロッジの建設ラッシュ。1階の屋根の上に2階を付け足したり、来年の観光年に向けて準備に余念がない。往路ではホテル・カングリだったが、復路は去年と同じブッダ・ロッジに投宿する。というのは、カングリはソーラー発電なので4時近くならないとシャワーが使えないが、ブッダは湯沸かし器で給湯するので、いつでも入れるからだ。カングリは、ゲストが私だけだったため、ストーブを焚いてくれなくて寒かったとテジくんも不満を漏らしていた。ただし、カングリで食べたノンベジのダルバートは最高に美味しかった。
お約束のご褒美
3階の眺めのいい個室を貰い、さっそくシャワー室へ行ってみると、去年より広い所に変わっていたが、お湯はぬるめで、ちょっとがっかり。シャワーの後、恒例のスプライトを飲んでいると、さすがに体が冷えてきて、あわてて厚い下着に着替える。ロッジは、アメリカ人の若いカップル、若年寄り風の怪しい青年、60代の上品なご婦人と、それぞれのガイドで賑やか。後から体格のいいロシア人2人組も加わった。日暮れて寒くなると、若いカップルのガイドが食堂の電気ストーブを点け、正面にどっかり座ると、他のガイドとおしゃべりを始めた。テジくんは空いた椅子を持ってきて私を座らせてくれたが、彼はゲストをほったらかし。そのうち、女性の方が“寒いから部屋に引きあげる”と言うと、“ストーブより寝袋の方が温かい?”と笑う。後でテジくんに聞くと、彼は“ゲストはEBCに行きたがってるが、寒いのは嫌だからゴーキョに行かせるつもり”と、うそぶいていたそうだ。ガイドもピンキリである。若いカップルは見るからにトレッキング初心者だが、ロシア人2人組は、これからアイランド・ピークとアマダブラムに登るという、かなり本格派のクライマーだった。ゲストもまた(私を含め)ピンキリである。
悲劇の引き金となったカレー

ナムチェで、ディンボチェからチュクンを回って下ってくるアンナ・リーズと再会する約束だったが、登山用具店にアイスアックスを返しに行ってきたテジくんは、姿が見えないと言う。携帯でラスクマールさんに連絡を入れてもらうと、アンナ・リーズがディンボチェで体調を崩したため、予定を早めて下山し、今はルクラにいることがわかった。彼女に電話を代わってもらい、メール・アドレスを交換する。18時、チキン・カレーで夕食。ブロイラーではない鶏肉は、きっと美味しいだろうと思ったからだが、これが今回のトレックで私がした最悪の決定となってしまった。

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