チョラパス越えて(6)-ドーレ2011/01/03 10:11

サナサの分岐を右へ下ると、プンキ・テンガを経てタンボチェへの登りへ至るのだが、今回は左に道をとって、ゆるい登りを2Kmほどたどってモンラ(3975M)に至る。そこからポルツェ・テンガまで、逆落としのような急坂になる。タンボチェの坂も相当難物で、去年は、ここを通らずに済むからという安易な判断でチョラパス行きを決めたのだったが、実はポルツェ・テンガの坂の方が短いながら急で難しいとテジくんは言う。どうやら私は目先の困難を避けたいばっかりに、さらに大きな困難にはまる傾向があるようだ。
行く手にモンラが…
11時55分、ポルツェ・テンガ(3680M)着。がんばったご褒美にスプライトを飲み、フライドライスの昼食をとっていると、ガイドを連れた若い女性が追いついてきた。彼女はコロラド大学に勤務するアンナ・リーズで、3か月間の休暇を利用し、前半はヒマラヤでトレッキング、後半はタイで友人とロッククライミングを楽しむのだという。テジくんが見つけてきたチョラパスを一緒に越えるパーティというのが彼女とガイドのラスクマールさんだった。彼女もこの坂には苦労したようで、ラスクマールさんに荷物を持ってもらったのだと言って照れていた。
日陰は凍結
12時50分、ポルツェ・テンガからドーレ(4090M)へ向かって出発。ゴジュンパ氷河へ続く渓谷の西側を遡っていく標高差400Mほどの登りである。西側は日当たりが悪いので、渓谷からドゥードゥーコシ川へ流れ落ちる小川はすべて凍っていた。アンナ・リーズ達より早めに出たのに、途中で楽々追い抜かれてしまう。さすがロッキー山脈で鍛えたアスリート。私のような俄トレッカーとは大違いだ。
ドーレから天候が下り坂に
14時40分、ドーレ着。午後になって雲が出てきた。雪が降るとチョラパスが越えられなくなってしまうのだが、さて…。


チョラパス越えて(7)-マッチェルモ2011/01/03 15:39

12月14日6時起床。少し頭痛がする。4000Mを超え、そろそろ高度の影響が出てきたらしい。去年の反省をふまえて、今年はいろいろ高山病対策を考えてきた。その1つが、頭痛にはアスピリン、というもの。完全な対症療法だが、登山物のノンフィクションを読んでいて、頭の痛くなったクライマーがアスピリンを飲む記述があり、そうか、頭が痛くなったら頭痛薬を飲めばいいんだ、と思いついたのだ。うまくいくかどうかわからないが、とりあえず頭痛薬(バッファリン)と葛根湯を飲んでおいた。実は、テジくんもミンマールくんも風邪をひいていて、私を挟んで前(ミンマールくん)と後ろ(テジくん)で咳をしていて、2人の風邪がうつったのか、それとも自発的に風邪を引いたかで、咳と鼻水がひどくなってきていたのだ。
ドーレを出発
8時45分出発。今日は昨日と同じ西側の渓谷の道をマッチェルモ(4410M)まで300Mほど登るだけだ。11時15分にマッチェルモのヒマヤラン・ロッジ着。12時に昼食をとり、少し頭痛もするので部屋で休むことにする。
すると、12時頃は晴れていたのに↓
ヒマラヤン・ロッジの庭にて
5時頃に起きてみると、うっすら雪が積もっていた。↓
うっすら雪が