Go Go Everest ! (6)―ジョルサレへ ― 2009/12/06 08:38

12月6日、いよいよナムチェへ向かう。「地球の歩き方」に、エベレスト方面の4カ所の“高山病にかかりやすい難所”が出ているのだが、その第1の難所がジョルサレからナムチェへの高度差600Mの登りなのである。足もそうだが、登り嫌いな私には前途に不安がいっぱい。朝食代わりのミントティーを飲み、8時半に出発。10時にモンジョのサガルマータ国立公園管理事務所に着き、トレッキング許可証を見せて入域料を支払う。ついでにスケッチブックにも記念に検印を押してもらう。その後、吊り橋のたもとで、前日開催されたヒマラヤ・マラソンに参加したとおぼしき欧米人一行とすれ違う。このマラソンは、5150Mのゴラクシェプから3440Mのナムチェまでの42キロを走る、ギネス認定の“世界で最も高度な”マラソンである。「本当に走ったんですか?」と聞いてみると、走ったのはゼッケンをつけた女性一人で、「僕らはサポートだけ」と仲間の男性たち。どこでも女性は強い。さて、10時45分にジョルサレのリバーヴュー・レストラン着。ダルバートとジンジャー・ティーで登りの前の腹ごしらえをする。11時35分、ジョルサレ出発。少し行くと警察(軍?)のチェックポストがあって、ここでもトレッキング許可証を提示してチェックを受ける。さあ、ここから本格的な登りが始まる。
Go Go Everest ! (7)―ナムチェへ ― 2009/12/06 13:14

11時35分、ジョルサレのリヴァーヴュー・レストラン出発。ルクラからここまで、吊り橋を左岸から右岸へ、右岸から左岸へ渡りながら、ドゥードゥ・コシの流れを遡ってきたのだが、ジョルサレの先で再び右岸へ渡り、しばらく河原を歩いて、山の中腹の吊り橋を左岸に渡り返すと、いよいよ本格的な登りの始まりである。吊り橋の手前から、カトマンズから来た学生の団体と抜きつ抜かれつになる。彼らは若いので、歩くスピードは速いが、あまり長い休みを取らない私と、登るペースはほぼ同じなのだ。しばらくして、彼らが休憩をとっているところで、私達も休むことにし、谷側の石に腰を降ろしてサーモスのお茶を飲んでいると、置き方が悪かったのか、私のデイバッグが崖下に転げ落ちてしまった。と、間髪を入れずにテジくんが崖に身を躍らせ、転がるバッグを掴んで戻ってきた。これには私も、学生達を引率していた先生もびっくり。テジくん、先生から「ブレイヴ・ボーイ!」と誉められ、大いに照れていた。ナムチェの手前に初めてエベレストが見えるスポットがあり、学生達一行が記念写真を撮っていた。おばさんが二人、みかんを売っていたので、値段を聞くと、1個40ルピーと、しっかり観光地値段だった。14時30分、ナムチェのブッダ・ロッジ着。ここまで19549歩だった。
Go Go Everest ! (8)―ナムチェにて ― 2009/12/06 18:26

ロッジの部屋に荷物を置き、シャワーを浴びてスプライトを飲む。ここはソーラー発電ではなく、湯沸かし器でお湯を沸かす式なので、いつでも熱いシャワーが浴びれる。スプライトは、去年のABCトレックで気分が悪くなったときに飲んで以来。日本では滅多に飲まないのに、トレッキングのときに飲むと格別の味わいだ。去年は、「テジさん、スプライトを飲んでいいですか?」と言うと、「いいですよ~」と言いながら、スプライトとグラスを持って(文字通り)走ってきてくれたテジくんだが、今年は、「スプライトを飲んでもいいですか?」と私が聞くのがどこか変だとわかって、「何でも好きな物を飲んでください」と返事をするようになった。日本語が上達したものである。18時にチョウメン(チベット風の焼きそば)とジンジャー・ティーで夕食。ビールはトレッキングが終わるまでお預けである。ロッジは、ルクラで一緒だったフランス人夫婦や、北欧人らしい4人組など、9人のゲストとそれぞれのガイドで賑やかだった。