テンジン・ヒラリー・ルートを歩く Day15 Pangboche2016/01/17 12:39

12月19日、晴れ
今日から下り。6時起床、7時にチャパティ、ゆで卵、ブラックティーの朝定。昨日、「わざわざ朝早くカラ・パタールに行かなくてもいいですよね」と言っていたツトムくんは、言葉に反して、カラ・パタールにエベレストの日の出を見に行ったようだ。メルアドを書いた名刺をネーサンに託すと、少し前から頭痛がしていた彼は今日下ることにしたと言う。
ロブチェのロッジが見えてくる
私達は7時50分ころ出発、2時間たらずでロブチェを通過。
ロブチェのロッジとヤク
トゥクラ・パスへ向かう途中、地震で地面に亀裂が出来ているのをラジューくんに教えてもらう。
地震の亀裂
トゥクラ・パスから下を眺めたところ(↓)。登りはあんなに苦労したのに、下りはあっけない。
上から見たトゥクラ・パス
パスは易しかったが、トゥクラからペリチェまでの道がうんざりするほど長く感じられる。しかもクーンブ・コーラの河原なので、風が吹き抜けて寒い。12時20分、ペリチェで昼食。ペリチェはほとんどのロッジが地震の被害を受けたそうで、そのせいか、トレッカーがいないせいか、開いているロッジを見つけるのに一苦労だった。
クーンブ・コーラの橋は落ちてなかった
ペリチェからクーンブ・コーラを渡る橋は、幸い落ちていなかった。橋を渡るとペリチェ・パスまで登りになる。
ペリチェ・パス
ペリチェ・パスの上に出ると、タムセルク、カンテガの峰が見えてくる。ここからパンボチェまで下る道は、私の好きなトレッキング・ルートだ。14時20分、パンボチェのエベレスト・ビュー・ロッジ着。2010年と同じロッジだ。ここでエベレスト・リンクのプリペイド・カードを売っていたので、試しに3時間350ルピーのカードを買ってみる。最初はカード自体に問題があったようで、カードを替えてもらって再挑戦。今度はうまくいった。が、いったんログアウトすると3時間以内でも繋がらなくなってしまう。まだ問題が多いシステムのようだ。

テンジン・ヒラリー・ルートを歩く Day16 Namche2016/01/17 12:51

12月20日、晴れのち曇り
トレッキングも今日を入れて残り2日。そのせいか、よく眠れず、来年はどこへ行こうかとか、カトマンドゥへ帰ったら何を食べようかとか、どうでもいいようなことを考えて、悶々として過ごす。ともあれ、6時起床、7時にジャム・トースト、ブラックティーの朝食。7時45分出発。
パンボチェからタンボチェへ
ミリンガへ渡る橋が落ちているので、イムジャ・コーラの河原に下り、ぐるっと回って仮橋を渡り、タンボチェへ登り返す。
落ちた橋を上から見たところ
朝は晴れていたのに、タンボチェでエベレストの写真を撮ろうとすると、ガスが出てきた。

タンボチェでガスってくる
タンボチェの坂を下り、吊り橋をプンキ・テンガへ渡ると、そこからサナサまで長い登りになる。こんなに長かったかなと思いながら登っていくと、辺りが次第にガスってきて、ふと見上げると、木の葉についた水滴が凍って、山全体が白くなっている。
山の中腹にキャンジュマ
前半バンダルからスルケまでは、晴れたり曇ったりだったが、後半エベレスト街道に入ってからは晴天続きで、去年と違って天候に恵まれたねとラジューくんと話していたのに、ついに運が尽きたのだろうか。11時30分に去年、泊まったキャンジュマのアマ・ダブラム・ビュー・ロッジに寄り、卵入りヌードル・スープ、ホットレモンの昼食。ロッジには生まれたばかりの子犬が2匹いた。
最後のエベレスト・ビューポイントもガス
再び歩き始め、ナムチェの手前の最後のビューポイントからエベレストを振り返ると、雲で何も見えなかった(↑)。遠くは見えなくなったが、代わりにニルグマールさんムスク・ディア(ジャコウ鹿)を見つけて教えてくれる(↓)。オス1頭、メスと子供5頭、全部で6頭の一家だった。
ムスク・ディアー
去年は、この辺りでダフェを見かけたのだが、今年は水滴が凍りついて白くなった森と霧で、まるで別世界である(↓)。
ナムチェへの道
13時20分、ナムチェのホテル・カマル着。寒かったのでジンジャー・ハニー・ティーを飲み、インターネット・カフェへ行って、メールをチェック。ネット・カフェでもミルクティーを出してくれた。
霧の中のナムチェ
18時にグリルド・チキン、ライス添えの夕食。するとネイサンがやってきたので、ラジューくんと3人でククリ・ラムで乾杯し、トレッキングの無事終了を祝った。

テンジン・ヒラリー・ルートを歩く Day17 Lukla2016/01/17 16:26

12月21日、晴れのち曇り
6時起床、7時にチャパティとゆで卵、ブラックティーの朝定を食べ、7時40分に出発。ナムチェの真ん中を流れている小川に屋根が出来て、なんだか観光地みたいになっている。集落を出て少し行ったところで、ネパールの国鳥ダフェを発見。餌付けをしているのか、ゴミを漁りにくるのか、この辺はダフェのビューポイントである。
ネパールの国鳥ダフェ
チェックポストを過ぎて少し下ると、いつものエベレスト・ビューポイントに着く。ここで昨日撮れなかったエベレストの写真を撮影。
最後のエベレスト・ビューポイントからの眺め
いつもならパクディンで1泊し、ルクラまで2日かけて下るのだが、今回はナムチェ→チュクン2日の予定に3日かけたため、ルクラまで1日で下って日数を稼がねばならない。今回は本当に休養日が1日もないトレッキングになってしまった。そろそろクリスマス休暇を利用してトレッキングに来た人達が多くなり、まだ元気な彼らとすれ違いつつ、トクトクまで来ると、ロッジの入口にクリスマス・ツリーが飾られ、大音量で陽気な音楽が流れている。民謡っぽい歌謡曲だが、聞けばネパールのクリスマス・ソングだそう。こんな山奥にもクリスマスの波が。
ヒマラヤの山奥にもクリスマス
11時50分にパクディンのビアガーデン・ロッジでチキン・フライドライスとホットレモンの昼食。再び歩き出す頃には、すっかり空が曇って太陽が隠れてしまい、気温もぐんぐん下がってきた。
チョウタラで一休み
ナムチェからパクディンは約800mの下りだが、パクディンからルクラまでは約200mの登り。チュプルンで、ジリからの道と交差する分岐点に通りかかる。9日前に、ここからEBCへ向かったのだと思うと感慨深い。そうこうするうちに、空から小さな氷の粒のような、雪のようなものが降ってきた。明日の天気は大丈夫だろうか、飛行機は無事に飛ぶだろうか。
ジリ方面との分岐点
15時にルクラの門に到着。門に掲げられている半身像の人物が、スルケに家があった、ネパール女性として初めてエベレストに登頂し(下山途中で遭難し)たパサン・ラム・シェルパである。
ルクラの門
15時10分、ナマステ・ロッジに着き、去年と同じ中庭に面したシャワー付きの部屋をもらう。去年と違って曇っていて寒いので、とてもシャワーを浴びる気にはならなかったが。