チョラパス越えて(13)-チョラパスに立つ ― 2011/01/10 08:20
12月18日10時、2時間登って、やっと峠に。先に着いていたアンナ・リーズとラスクマールさんが拍手してくれる。峠のチョルテンの前で、テジくんに、お約束の記念写真を撮ってもらう。

峠を少し下って、チョラ氷河に出る。ここから氷の上に積もった雪の上を歩いて氷河の端へ下るのだ。ミンマールくんが、さっさとアイゼンをつけて歩き出す。アンナ・リーズ、ラスクマールさん、テジくんはアイゼンを持ってないので、そのまま。皆がつけないなら私も、と、アイゼンなしで氷河に踏み出す。

雪の上には、これまでパスを通った人達の足跡が消えずに残っている。前日、ゾンラから灯油を運んだというタンナのロッジのお兄さんの足跡もあるに違いない。「なぜ、わざわざ峠を越えるの?」と聞いたら、「ナムチェに行くより近いから」という返事。納得できる答えではなかったが、タンナに住む人にとって、チョラパスは生活道路ということなのかもしれない。

雪の上を50分ほど歩くと氷河の端に出る。チョラツェの麓に広がるU字谷と、正面にそびえるアマダブラムの絶景を眺めながら小休止。チョラ・ショの向こう、アマダブラムの下あたりがペリチェだ。太陽の光が降り注ぐ谷は、まるで春のようで、今まで歩いてきた雪と氷の景色とは好対照である。
