アンナプルナ1周― 予備日2012/01/21 12:01

12月25日、5時に目が覚めるが、予備日で何もすることがなく、そのままベッドでグズグズする。今回のホテルは去年までのホーリー・ヒマラヤではなく、中心部のモールの中にあるホテル・カトマンズ・リゾート。遅くまで人通りがあって賑やかなところだ(悪く言えば騒々しい)が、昨夜は、さらにクリスマス・イブということで、遅くまで音楽が聞こえていた。幸い、私の部屋は最上階だし、モール側ではないので、気にならなかった。ちなみに私の部屋はMt.Everestというダブルベッドとシングルベッドの広いツインルーム(↓)。難を言えば、シャワーがソーラーなので、午後は熱いお湯が出るが、朝晩(特に朝)水になってしまうこと。それにスタッフが素人っぽいことか。
カトマンズ・リゾート・ホテルのペントハウス
驚いたのは、朝食を食堂ではなく、屋上で食べること。ビュッフェ・スタイルで、パンケーキや卵は、その都度スタッフが焼いてくれる。天気がよいと気持ちがいいが、太陽が出るまではジャケットが必要だ。
25日の朝食
日の当たるテーブルを選んで紅茶を飲んでいると、充電を終えたばかりの携帯が鳴った。東京から、友人のご主人が亡くなったという知らせだった。驚いてフロントに行き、ノートパソコンを借りて(事前の情報では宿泊客用のパソコンがあるということだったが、見あたらなかった)、メールをチェックすると、訃報の載ったURLを送ってくれた友人がいたので、ネットで記事を読む。ふと、アンナプルナ・サウス上空のオーラは、この予兆だったのか、と思う。
ホテルの屋上で朝食
9時30分、散歩に出る。いつものようにアカシュ・バイラヴ寺院まで南下し(ダルバール広場には行かずに)引き返す途中で、寺院の前に黒山の人だかりが出来ているのを発見。隙をみて割り込んでみたら、なんと山羊を犠牲に捧げているところで、覗いた途端に赤い血がピューっと吹き出して、ギョッとする。
人だかりを覗いたら…
お父さんとバイクに乗った少年サンタに遭遇。タメルのあちこちでサンタの赤い帽子が売られていて、カトマンズに“クリスマス”という西洋文化が凄い勢いで浸透していることを実感する。
子供サンタ発見
散歩の後、ヒマラヤン・アクティヴィティーズのオフィスに行き、トレッキングの報告。これでアンナプルナ方面に2度、エベレスト方面に2度行ったので、次はランタン方面か、という話になる。が、その前に、6月にキャンセルしたカイラス山に行かねば。
カトマンズのスーパーマーケット
ロンリー・プラネットに載っているスーパーに行ってみる。いつも行くタメルのスーパーは観光地値段で、かなり高いのではないかと気づいたのだ。探し当てたスーパーはビッグ・マート(↑)に変わっていたが、確かにタメルのスーパーより品揃えが豊富で安い。預ける荷物の重量を気にしながら土産物を買い込む。ただ、ここも利用者は外国人かお金持ちっぽいから、地元の店で値切って買った方が安いかも。レジで支払いをすると、お姐さんが“メリー・クリスマス”と言ってキャンデーを1個くれた。
スワヤンブナート参道、急だけど、すぐ。
ホテルに買い物を置いて、スワヤンブナートへ。ボウダナートか迷ったが、近い方にした。ヴィシュヌマティ川を渡り(土手のゴミの山を見ると、急激に人口増加しているカトマンズは、インフラ整備が待ったなしの状態だと改めて思う)。住宅街を抜け、仏具を売っている店が並んでいる道を、しばらく歩くと、丘のふもとに着く。物乞いをよけながら、急な石段をあがると(外国人は拝観料200ルピーを払う)、正面に巨大なドルジェ(金剛杵)を配したストゥーパがある。クリスマスだからか、大賑わいだ。マニ車を回しながらストゥーパを1周し、チベット仏教のゴンパに寄って、友人のご主人の冥福を祈った。
スワヤンブナート参詣
タメルに戻って、マッサージへ。去年は友愛ヘルスセンターに行ったので、今年は別のところにしてみた。“<地球の歩き方>に出ているところが安心”というテジくんの主張に従い、グリーン・ハーツを選ぶ。店はヒマラヤン・アクティヴィティーズの向かいのビルの1階で、なんとなくクイーンズウェイに似ている。リフレクソロジー45分、マッサージ1時間のお薦めセット(1600ルピー)を試してみた。お店はきれいだし、担当してくれたお嬢さん(美人)は真面目に揉んでくれたが、技術的には努力賞といった感じ。本格的に揉まれたい人は友愛ヘルスセンターの方がいいかも(値段も安い)。
ギリンチェで初トンバ
最後の夕食は、やっぱりギリンチェで。これが本当に最後になったら後悔するので、いつも頼むのをためらっていたトンバ(↑)を頼んでみる。トンバとは、発酵した麦にお湯を掛け、下に溜まった汁(ちょっぴりアルコール分がある)をストローで飲む、いわゆるチベットのホット・ビールで、魔法瓶のお湯を継ぎ足して、何度か楽しめる。他にベジ・モモとチョウメン(チベットの焼きそば)を頼んで(チョウメンの盛りがいいので、さすがに残してしまった)、全部で285ルピーだった。最後なので細かいお金を使ってしまおうと、レジで財布を開けてみたら280ルピーしかない。仕方がない、と、1000ルピー札を出そうとしたら、お兄さんが“いいよ”と、5ルピーまけてくれた。ありがとう。ご馳走さま。

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