今年も富士登山―十合登山2日目 ― 2014/07/19 18:48
前夜、蓬莱館のお兄さんが朝起こしてくれるというので「2時」と頼むと、「日の出は4時半ですよ」と言われたので、「山頂がご来光で混む時間を避けようと思って」と伝える。自分で作ったスケジュールだと2時に出ると馬返し10時10分となり、9時50分の富士山駅直通バスの時間に間に合わないのだが、せっかく来たのに、帰りの時間を気にして慌ててくだっても仕方がないと思い直したのだ。2時ちょっと前に自分で起きて、玄関前で支度をし、寒さしのぎに雨用のズボンを履き、スパッツをつける。蓬莱館2:20(2:00)→白雲荘2:43→元祖室2:55。
元祖室で食行身禄さんにお参り。今回は祠に明かりがついて、祭壇が見えた。

本八合目3:20(↑)。下山しようとしているツアーとすれちがったので、ガイドさんに聞くと「風が強いから」とのこと。他にも下山するツアーが多く、登山道は空いているが、ガスって何も見えない。ヘッドランプをつけていても登山道のロープがよく見えない。登山道を外れて変な方向へ踏み込む外人ツアーもあり、あたりが見えないと、何だか不安で、人がいるとホッとする。
御来光館3:41→九合目4:07→山頂4:45(4:45)。

山頂の鳥居を上から撮ったところ。日の出の時間だが、何にも見えない。

前回は閉まっていた浅間神社も開いており、焼き印やお守りを買う人で賑わっていた。ご来光が見えないので、「ふじの山」のチャイムもなし。何も見えないので、さっさと下ることに。
山頂4:55(5:00)→本八合5:21(5:40)

しばらく下ると、前方の雲が切れて、下界が見えた。前で写真を撮っていた若い女性2人はロシア人だった。
箱根連山(↓)右奥が駒ヶ岳、手前の左端にこんもり丸く見えるのが金時山(だと思う)。

ようやく山中湖が見えた(↓)が、日の光はなく、日焼けをせずに済みそう。

七合目6:25(7:10)→六合目6:57(7:45)。
前回は下りで太腿の前の部分の筋肉を使いすぎたので、力を抜くようなつもりで降りてみた。何度か滑ったものの、今回は痛くならなかったので、楽勝と思ったが、翌日やっぱり筋肉痛になった。富士山は甘くない。

六合目まで降りると、雲が消えて山頂が見えた(↑) 六合目分岐から経が岳へ下る道も、ちゃんと見える(↓) まあ、天気に文句を言ってもしょうがない。

佐藤小屋で再び着替え。小屋のおじさん(昨日、水を買った人)が気づいて「山頂から?早いね」と言ってくれる。朝食を食べ、再び下り。この時間なら9時50分のバスに間に合うだろう。

佐藤小屋7:40→四合目御座石8:01→三合目8:27→二合目8:51→一合目9:15→馬返し9:25。
バスの時間まで茶店に寄って、お茶をご馳走になり、山頂で撮った証拠写真を見せて、富士登山認定書の申請書をもらう。

9時50分の直行バスで富士山駅へ。乗客は私1人。運転手は昨日と同じおじさんで、元はタクシー運転手だったらしく、金運の神社とか、いろいろ観光案内してくれた。ラッキー。
富士山駅の観光案内所に申請書を提出し、富士登山認定書と絵葉書を貰う。窓口のおばさんと富士山にまつわる四方山話。地元の人の話は具体的で本当に面白い。ところが、去年、富士山駅にあった富士山グッズを集めた売り場がなくなり、山梨県の土産物を売るコーナーに吸収されていた。こういうセンスのなさがダメなんだよなーと、がっかり。駅の売店で白桃ソフトを食べる。本当は焼きそばで生ビールの気分だったんだけど。
富士山駅10:59発の高速バスで1時に新宿着。お疲れさま。
今年も富士登山―十合登山1日目 ― 2014/07/19 15:55
7月7日、8日に足慣らしを終え、いよいよ十合登山へ。連休明けから夏休みなので、その前の木・金に決め、蓬莱館に予約を入れる。17日新宿朝6時の高速バスで富士山駅へ。

梅雨明け前で、天気予報は曇りのち雨、ところによって雷雨。とはいえ、朝の富士山はよく晴れていた。

今年は馬返しバスが大幅に変更になった。富士山駅・馬返し間を直行する便は2便に減り、代わりに、中の茶屋でループバスに乗り継ぎする便が出来た。ループバスは中の茶屋から富士急ハイランドを経て富士山駅に着くので、時間がかかる。ふじやま温泉に入りたい人には便利だろうが、仕方がない。廃止にならないだけでも感謝しよう。

馬返しバス停から登山道に入ると、今年も富士吉田市役所と地元ボランティアによる無料茶店がオープンしていた。お茶をご馳走になり、狛犬ならぬ狛猿のいる富士嶽神社の鳥居をくぐって、登山開始。

今年のコースタイムを。ちなみに、カッコ内は標準タイムを元に作ったスケジュールである。
馬返し9:30発→一合目9:39(9:50)→二合目10:08(10:30)→三合目10:32(11:10)。
二合目で10分休憩の予定だったが、休まず歩いたので、三合目で小休止。茶店跡に建っていた石碑(↑)が富士講五世の行者月行劊忡(げつぎょうそうじゅう)のものであることに気づく。彼の弟子が、烏帽子岩で断食、35日後に入定した六世行者食行身禄(じきぎょうみろく)である。

四合目御座石11:21(11:55)→五合目佐藤小屋12:00(12:45)。林道から佐藤小屋へ上がる入口の標識(↓)。天候に注意という看板が前途を予感させる。

天気は曇りだが、ときおり薄日が差し、歩いていると、さすがに暑く全身汗びっしょり。いつものように佐藤小屋の洗面所で着替えをすませ、昼食をとり、追加の水を買う。今年は佐藤小屋を出たところに入山料の徴収所が出来ていた(↓)。

1000円払って領収書と缶バッジを貰い、経が岳への山道へ入ると足が重い。この登りが嫌いだったんだよなと思い出す。
経が岳を抜け、スバルライン五合目からの合流点が見えてくるはずが、霧で霞んでいる(↓)。

佐藤小屋12:35(13:15)→六合目13:08(13:45)。分岐点で小休止。足に疲れが出て来た。ここから私の嫌いな火山灰の道である。

六合目13:15(14:00)→七合目花小屋14:10(15:10)→鳥居荘14:58→太子館15:43。
花小屋から岩場に入り、楽になるはずが、ツアーの渋滞でなかなか先に進めない。足も重いことだし、渋滞の後ろについて休み休み登った。結局、花小屋までで予定より1時間稼いでいたのに、30分ほど詰まってしまった。まあ、蓬莱館からは4時と言われていたので、ちょうどいいかも。

太子館を過ぎたら、前に行者さんの一行がいた。最後尾に元祖室の半纏を着たお兄さんが歩荷(ぼっか)をしていたので、その後ろにつき、途中で、お兄さんに「食行身禄さんの祠の中は見られないんですか?」と聞くと、「この人たちが来たので、今日から開きますよ」とのことだった。ラッキー。

15:57(16:25)、蓬莱館に到着。ご主人(行者さんは社長さんと呼んでいた)が行者さんたちにお茶を振る舞っていた。

蓬莱館の寝床(↑)右端が私の寝袋。すでに左端に年配の女性客が2人寝ていた。若い方が高山病らしく、酸素を買って吸ったりしていた(絶対に効かないと思う)が、このまま下山するようだった。この後、向かい側に2人、上に2人登山者が入っただけ。梅雨明け前、夏休み前なので、まだゆったり、のんびりだ。

蓬莱館の夕食。カレーとポテトサラダ、スコッチエッグ半分にプチトマト1個。お茶はお代わり有り。
今年も富士登山―2日目 ― 2014/07/19 15:22
7月8日。0時出発の予定だったが、風が強く、しばらく様子を見ることになり、結局2時に出発。はとバスは自社バスなので、時間に余裕を持たせられるのが強みだ。

太子館から2つ上の白雲荘で休憩(↑)。ここまで来ると北岳の高さを超えて、日本で一番の高所になる。
本八合目を越えて、しばらく登ったところで、東の空が明るくなってくる(↓)。

九合目手前で日の出を迎える(↓)

ご来光。

何度見ても素晴らしいと思う。フツーの日の出なのに。

山頂の山小屋(↓)。静岡側が山開きをしていないため、閉まっていた。山頂の浅間神社も閉鎖中。今年は残雪が多く、下山路も当然のことながら閉鎖中。

富士山頂。向かい側が観測所跡と三角点のある剣が峰。まだ真冬である。

結論として、はとバスツアーを選んだのは正解だった。単独で登っていたら悪天候で諦めて下山していたかもしれない。今回ガイドについたIさんの判断は的確だったし、バスの時間変更が出来たものよかった。また、若い人が多く、足を痛めたりする人も出ず、それほど予定時間に遅れずに下山できた。ガイドのIさんの他に見習いガイド2名、添乗員も見習い1名が余分についた。去年は世界遺産登録バブルで、同時期のはとバスツアーは40名だったが、今回は20名ちょっと。今年は富岡製糸場に人が流れたのかも。
今年も富士登山―1日目 ― 2014/07/19 14:53
そろそろツアーは卒業かと思っていたが、7月初めは天候不順だし、山が荒れるとすぐ下りたくなるし、ガイドがついていてくれる方が、いろんな意味で安心なので、今年も1回目は、はとバスツアーを利用することにした。

7月7日、朝7時30分新宿発のいつものバスで、いつものように談合坂のツバメの様子なども見て五合目へ。ところが天気は大荒れである。今年のはとバス「一生に一度は富士登山」ツアーの開始は7月5日で、私たちが3回目なのだが、昨日の2回目は悪天候にたたられて、途中で下山、私たちの乗ったバスが着くのを待っていた。よく見ると、添乗員は一昨年のはとバスツアーでお世話になった人だった。
さて、リフォームで床が畳からフローリングになった(しかし狭くなった)雲上閣の3階で着替え。風が強く、ときおり雨も降ってくるので、雨用の完全装備に。雲上閣の1階も新しくなり、安売り眼鏡チェーンの出店ができて、サングラスを売っていた。

歩き出してしばらくすると、雲が切れて河口湖が見えた(↑)。
雨は止んで、風も心配するほどではなさそう。

岩場の登り(↑)。なかなか、すっきり晴れないが、問題は明日の朝。雲っていたくらいの方が暑くなくていいかも。

無事、いつもの太子館着。