Road to Machupicchu(11)2007/07/10 07:48

初めてのマチュピチュ

管理事務所を過ぎてしばらくすると、再び上り。たしかマチュピチュまでは下りじゃなかったっけ。不満たらたら、惰性で足を出しているうちに、胸突き八丁のすごい坂に行きあたる。両手をついて這うように上ると、てっぺんで待っていたニロ君に、「よくやった」と抱きとめられた。そこがインティプンク(太陽の門)だった。ここまではマチュピチュ側から普通の観光客でも来られるので、普通の格好をした人たちで賑わっている。石の門を通ると、はるか向こうの斜面につづら折の道が白く光っているのが見えた。ハイラム・ビンガム・ロードだ。ということは…。尾根に視線を転じると、そこに遺跡があった。マチュピチュだ! 子供の頃、父が買ってくれた世界の遺跡の本で初めてマチュピチュを見て、「いつかここに行ってみたい」と心に思ったときから、ン十年の夢が叶った瞬間だった。