山は遠かった(Day10)―Gopte to Khutumsang ― 2014/01/13 20:31
12月19日。今日の予定はゴプテ(3440m)からタレパティ(3640m)まで登り、そこからグル・バンジャン(2140m)へ下る、登り540m、下り1650mと昨日よりさらに長く、タフなコース。というわけで、いつもより30分早い出発予定だったが、疲れが出たのか、うっかり寝過ごし、予定より15分ほど遅れて7時45分すぎに出発した。ちなみに朝食はチベッタンブレッドとハチミツ、ブラックティーにしたが、チベッタンブレッドが粘土のようで残してしまった。昨夜、夕食に食べたシャクパ・スープも含め、ここの食事はあまり感心しなかった。ロンリー・プラネットが“元気があるなら、ここに泊まらず、タレパティまで行った方がいい”と勧めるのもむべなるかな、である。ともあれ、ゴプテの朝の天気はこんな感じ(↓)雲は多いが晴れそうな気配なきにしもあらず―

―だが、後ろを振り向くと、背後の山は、一晩で真っ白に凍っていた(↓)

というわけで、今日もゴレくんの手を借りながら凍結路を歩く。最初は緩んだところもあって大丈夫そうな気もしたが、陰に入るとばっちり凍っている。ロンリー・プラネットで90分(地球の歩き方では2時間)のところを3時間かかって、10時35分頃やっとタレパティ着(↓)あまりに時間が掛かったので、いつも私たちより30分ほど遅れて出発するスイス人グループに追いつかれてしまった。

タレパティのロッジで、お茶を飲んで暖をとり、再び出発。さらに凍結路をつるつる滑りながら、13時30分頃、マギン・ゴート(3285m)のホテル・グリーン・ヴュー&ロッジ着(↓)名前にホテルとロッジが併記されているのは、ネパールではホテルが主に食事をするところ、ロッジが主に泊まるところを意味するからだそう。晴れていれば、ここからタレ・ダンダの峰がよく見えるビューポイントだそうだが、もちろん曇っていて何も見えない。

昼食に食べたポテト・オムレツ(↓)

ロッジの外に“クトゥムサンへ2時間30分”の標識が立っている。左方へ、崖のようにすとんと落ちている道を行くのだが、普通に歩いて2時間半なら、凍結路だと何時間かかるんだろうと暗い気持ちになる。

14時30分マギン・ゴートを出発。すでに予定を大幅に遅れており、グル・バンジャンまで行くのは無理なので、今日は手前のクトゥムサン(2470m)で泊まることになる。崖のような急坂(しかも凍結)をひたすら下っていく。

16時20分、クトゥムサンの村に着く頃、ちらほら霰が降り始める(↑)。クトゥムサンのチェックポスト(↓)2階が事務所らしい。係官も寒そうだ。

16時35分、マウンテン・ビュー・ホテル着(↓)

南向きのツインの部屋をもらう(↓)

しばらくするとスイス人グループが到着。前の日から泊まっていた南アフリカの家族3人もいて賑やかに。ただし、ロッジにはご主人しかおらず、ラジューくんとゴレくんが夕食の調理を手伝っていた。(二人が作った)ヴェジ・フライドライスとガーリックスープで夕食。南アの家族は父親がベルギー人、母親がオランダ人で、20歳くらいの娘さんがいる。ヘランブー・サーキットをする予定で来たが、天気も悪いし、日数もないので、行けるところまで行ったら帰ると、のんびりしている。着いたときは霰だったが、夜半から雨に変わり、雨の音を聞きながら寝た。