のんびり台北の旅(1) ― 2011/02/18 12:15

2月11日、今日から4泊5日の台北小旅行、なんと32年ぶりの台湾である。夜半の雪がみぞれに変わる中、京急で羽田に着くと、すごい人混み。連休を利用して旅に出る人が多いのかと思ったら、単に羽田に遊びに来ている人たちだった。おかげで飲食店は軒並み行列で、すぐに入れる店はフレンチくらい。これでは、搭乗までの空き時間を利用して、さっと食べる、というわけにはいかない。

今回はANAの羽田→松山便を利用。両方とも市内に近くて便利。松山空港は、狭さといい、南国っぽい色彩といい、ホーチミン空港を思わせる。外に出ると、空気にまじって五香粉の匂いがした。

MRTの窓口でイージーパスを買い、ホームへ。32年前には地下鉄のちの字もなかったのに、今は市内を縦横にMRTが結んでいる。便利。しかも安い。松山機場から3つめの忠孝復興駅で乗り換え、永春へ。一足先に着いていたMの借りたマンションへ向かう。
のんびり台北の旅(2)-美食三昧 ― 2011/02/27 16:50
着いた日の夜は、映画のプロデュースをしているPに連絡、オフィス近くの復興南路にある上海料理の店に。ちょうど正月休み明けの週末にあたり、どの店も予約がいっぱいだそうで、私達が遅く着いたため、プランBの店になったが、Pのお薦めの昔ながらの上海の味は、とてもおいしかった。ちょうど大陸から研修にきていたご夫婦と一緒で、Pがおごってくれた。

2日目の夜は、友人の小Bに連絡。映画評論家のC老師を誘って、忠孝東路にある広東料理の名店(↑)へ。日本人俳優Tが、台湾で一番おいしかったと言った店だそう。おおいに飲んで食べて、他人の噂話で盛り上がる。食事の後、C老師に行きつけのDVD店を教えてもらう。品揃えがよく、驚くほど安い。

3日目の夜は、夜市の屋台料理をリクエストしていたのだが、あいにくの雨で断念。代わりに、小Bが映画監督Tに教えてもらったという客家料理の店に。台北郊外のわかりにくい小路の奥にある、おしゃれな店。客家料理は味付けが濃いのが特徴だそうで、白飯がすすむ。最初に出てきたタロイモを甘く似た料理(↑)は、小BとMは首をかしげていたが、甘さ控えめなきんとんみたいで、私はおいしくいただいた。

最後の夜は、瑞安街の四川料理の店へ。花椒の効いた麻婆豆腐が美味しい。ご飯を頼んだら、金盥に盛って出てきた。食事のあとも、お茶を飲みながら、話に花を咲かせていたら、電気を切られてしまった。早く帰って欲しかったらしい。
のんびり台北の旅(3)-温泉でぬくぬく ― 2011/02/28 14:33
2月の台北は“終日小雨が降り続く肌寒い日がある”というガイドブックの記述通り、街ゆく人は皆厚手のコート姿。天気もぐずついて、雨が降ったりやんだり。これこそ絶好の温泉日よりとMが主張するので、台北最後の日はMRTに乗って台北市街からすぐの新北投温泉へ。

駅を出て交差点を渡ると緩やかな登りになる。温泉博物館の手前で、イブニングドレスを着てスニーカーを履いた、もろ肌脱ぎのお姐さんが何かの撮影をしていた。観光用のポスターか何かだろうか、そのあまりにも寒々とした光景に、道行くおばちゃんの間から歓声があがる。仕事とはいえ、お気の毒である。そこからしばらく行くと、目指す温泉宿、三二行館(↓)に着く。

見るからにMが好きそうな、いかにもな宿である。予約をしていなかったが、キャンセルが出そうだということで、ロビーでしばらく待つことに。30分ほど待って、無事、お風呂へ。

案内された個室がここ(↑)。写真左が湯船、右に見えるのがソファで、他にトイレとシャワー室がある。湯船には温泉の蛇口が2つと冷泉の蛇口が1つあり、お湯の温度を調節できるようになっている。蛇口を捻ると、かなり熱いお湯がじゃんじゃん出てきて、あっという間に熱湯風呂が出来上がった。今回は個室だったが、後で調べたら、大衆浴室もあるようだ。いずれにしても、温泉宿のイメージを裏切る、おしゃれなバスハウスといった感じ。料金は90分で2000元(2人で)だった。