富士十合登山―2日目2011/08/26 09:57

8月23日、寝床で寝ていると、風の鳴る音が聞こえ、いかにも天気が悪そうだ。4時40分頃、外に出てみると、こんな空(↓)だった。雲が切れて、少しだけ空がのぞいていたが、その後はまた雲に覆われ、二度と空は見えなかった。風は少しあるが、雨はそれほどでもなく、去年紗那美ちゃんと登ったときほど、ひどくはない。ただ、歩き出してみると、さすがに足が重い。
ちらりと見えた空
霧の中を黙々と登るうちに、雨脚が強くなってくる。上を見ると九合目あたりから先は霧に隠れ、これでは山頂に行っても景色は何も見えないだろう。5時20分、白雲荘まで登ったところでリタイアを決意。蓬莱館まで下って、下山道に入る。
白雲荘(3200M)前
6時40分、六合目安全指導センターまで下る。山頂まで登れたら、ここから河口湖口五合目に出て高速バスで新宿に戻るつもりだったが、時間も早いし(10時30分までバスがない)、途中で折り返したことでもあり、その分歩くつもりで吉田口ルートを馬返しへ向かう。
六合目は再び霧
7時、佐藤小屋で小休止。雲が切れて、雨があがってきたので、雨具を脱ぎ、ザックカバーを仕舞う。そこで、どこかでサングラスを落としてきたことに気づく。とはいえ、探しに帰るのは不可能なので、そろそろ失くし時だったのだと思って諦める。雨でつるつる滑る山道を下って馬返しまで戻ると、昨日は閉まっていた茶店が開店していて、おじさんから「寄っていかない?」と声をかけられる。まだ9時少し前で、富士山駅行きのバスまで1時間半も待たねばならない。下りは好きなので、行けるところまで歩いてみるつもりで、吉田口遊歩道に入って下り続ける。
吉田口遊歩道のススキ
途中、小学生と父親の2人組とすれ違う。声をかけると、これから山頂を目指すのだという。「昨日、今日が悪天候だったので、明日はきっと晴れますよ」と言って励ます。朝の曇天がウソのように晴れ、ススキが風に揺れる富士山麓はすっかり秋模様だ。
今年から運行を始めた馬返しバス
10時ちょっと前に中の茶屋に到着。さすがに疲れて足が動かなくなってきた。このまま勢いで浅間神社まで歩こうと思ったものの、“クマに注意”の看板ですっかり気持ちが萎え、中の茶屋のバス停で10時40分の富士山駅行きバスを待つことに。10時20分に馬返し行きのバスが来ると、なんと満員である。運転手のおじさんに、帰りに拾ってくれるよう声をかけ、折り返してきたバスに乗って富士山駅に戻る。帰りの乗客は私1人だった。
中の茶屋からバスで駅へ。
10時57分、富士山駅着。10時59分発の高速バスに飛び乗って、12時50分に新宿着。帰りはあっという間だった。
さて、来年、山頂に到達し、十合登山を完全達成するには、今後どうやって脚力をつけるかが大きな課題だ。うーん…。

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