チョラパス越えて(12)-あれがチョラパスだ!2011/01/09 13:27

12月18日4時15分起床。私ののろいのを見越したテジくんから、「明日は5時に出発します」と言われていたのだ。真っ暗な中で支度し、予定より少し遅めの5時45分に出発。ロッジの裏手の長い長い坂の登りにかかる。いい加減登りに飽きた頃、峠に着いてぬか喜び。ここはチョラパス・フェディといって、チョラパスとはいえ、目的地ではない。さらに氷河の跡の荒野を歩いていくと、突然テジくんが前方を指して、「あれがチョラパスですよ」と言う。指さす方に目をやると、とんがった山々が行く手をふさいで天に突き出している。「えー? ウッソー。本当にあれがチョラパス?」というのが私の第一声だった。
振り返ると遙か下にゴジュンパ氷河が
チョラパス(5420M)とは、北の山(5865M)と南の山(5666M、5729M、5939M)の間にあるV字の切れ込みで、峠(パス)とは名ばかりの崖だった。第一、どうやって登ればいいのか。道の跡さえ、どこにも見えない。
あれがチョラパスだ(ウッソー!)
”これじゃトゥクラパスの方が全然マシじゃん”と後悔の念がムクムクわき上がってくるが、まさか、ここから引き返すわけにもいかない。8時すぎに崖の下に着き、あおぎ見ていてもしょうがないので、踏み跡を探して登り始める。しかし、登るにつれて、石がどんどん大きく、岩場といっていいほどになり、踏み跡さえ、わからなくなる。これでは、まるでロッククライミングである。
アン・リーズ組に追い越される

始めは一番弱い私を先頭にしてくれていたが、あまりにのろいのに業を煮やしたアンナ・リーズ組に、途中で追い抜かれてしまう。ま、これまで何度も繰り返されてきたパターンなので、今さら、がっかりもしなかったけど。


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